流産と中絶の違い

流産と中絶の違い

一般的には、「中絶手術」は出産を希望しない妊婦に行われる人工妊娠中絶手術のことを言い、「流産」は出産を希望しているにもかかわらず、妊娠21週6日までに胎児が死亡した状態を言います。日本では中絶は刑法(212~216条 堕胎罪)で禁止されており、母体保護法で定められている次の場合にのみ許されます。そして人工妊娠中絶手術を行えるのは「母体保護法指定医師」のみです。

  • 妊娠の継続・分娩が、身体的または経済的理由により母体の健康を著しく害する恐れがある場合
  • 暴行・脅迫によって、または抵抗・拒絶することができない状態で姦淫されて妊娠した場合(レイプによる妊娠)

※ただし、上記に該当する場合でも、妊娠22週0日を超過すると中絶することはできません

当院の中絶手術に対する考え方

人工妊娠中絶手術に対して、否定的な考えを示す向きもあります。しかし、中絶手術を受けられる方の多くは、やむを得ない状況で、「それしかない」という選択肢の中で、悩みに悩んだ上で選ばれています。その選択を重視し、「個人の尊厳」を尊重した上で、中絶手術を行わせて頂きます。母体保護法にも明記されている通り、人工妊娠中絶手術の目的は「女性の体を守る」ことです。否定的な見方をされることもある手術ですが、受けられる方には「決してそんなことはありません」とお伝えしたいと思います。
ただし、患者様の中には2回、3回と人工妊娠中絶手術を受けられる方もおられます。当院ではお体に優しい「吸引法」で中絶手術していますが、繰り返し行うとどうしてもお体への負担が増しますので、低用量ピル(OC)やアフターピル(緊急避妊ピル)、ミレーナ挿入などの避妊方法をご説明してお体の保護に努めます。