中絶手術が受けられる時期

中絶手術が受けられる時期

人工妊娠中絶手術は、妊娠22週以上になると受けられませんし、お体への負担が少なく中絶手術ができる時期も限られています。なので、安全に中絶手術を受けるためには、適切な時期を逃さないように、できるだけお早目にご相談頂くことが大切です。妊娠週数がわからないという場合でも、超音波(エコー)検査で調べられますので、お気軽にご来院ください。

初期中絶

初期中絶とは、妊娠11週6日までの時期に行う人工妊娠中絶手術です。当院では妊娠11週までの中絶手術を、日帰りで受けて頂くことができます。この時期は安全に手術を行うのに最も適した時期ですが、特に妊娠7~10週ごろが理想的だと考えています。
妊娠4~5週など、あまり早期だと適切に処置できない場合がありますし、妊娠11週以降はお体への負担が大きくなります。妊娠11週に入ると、子宮内腔が広がるため遺残するリスクが高くなったり、子宮穿孔(子宮に穴が開く)が起こったりする危険があります(なお、当院ではこれまで一度も起こしたことはありません)。できるだけお早目にご相談頂き、適切な時期である妊娠11週を過ぎないようにしましょう。

【注】手術自体は当日で完了しますが、術前の検査、術後の経過観察のために通院して頂く場合あります。

中期中絶

中期中絶とは、妊娠12週0日から21週6日までの時期に行う人工妊娠中絶手術です。中期中絶をご希望の方には、入院が必要となるため連携病院をご紹介させて頂きます。
初期中絶と中期中絶では手術方法が異なり、人工的に陣痛を起こして経腟的に分娩させる方式を取るため、通常、3~5日程度の入院が必要になります。また手術後、7日以内に各市町村に胎児の死亡届を提出し、火葬許可書を発行してもらわなければいけません。